歯の知識
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■ 歯に関する知識をまとめました。

毎日歯磨きをしているのに虫歯になる理由  おそらく自己流の磨き方をしているのでしょう。歯磨きは磨きかたによってその効果に大きな違いがでてきます。自分ではきれいに磨けているつもりでも大切なところが磨けていないことが多いものです。歯科医院で自分の歯磨きをチェックしてもらいましょう。ついでに、自分にあった歯ブラシや歯磨き粉なども教えてもらいましょう。また、いくら歯磨きがきちんとできていても、間食や食べ物の種類(砂糖の問題)などの習慣が歯によくない場合もあります。そのへんも専門家の話を聞いてみると良いと思います。


学校健診で虫歯が1本あるといわれました。歯医者に行ったら何と8本もあるといわれてしまいました。  どちらも正しいのです。ちょっと変な言い方ですが、学校健診は、チェック場所と考えて下さい。学校で児童・生徒の口を見ることは、環境も暗くまた大勢の人数を時間内に診断しなければなりません。虫歯があるかなと思われる児童・生徒はなにしろ歯科医院に行ってもらおうと考えております。あとで環境の良い歯科医院で診察してもらえば、その時に見つからなかった虫歯も発見することもできますし、また虫歯と考えていた歯も、しばらく削らずに様子を見ながら、ということもできます。
 したがって、健診では1本しかなかった虫歯も、8本になったり、5本ある虫歯も実際に歯科医院に行ってみたら、1本も削らなかったということも起こります。
 「かかりつけ歯科医」をもっていればいろんなことが聞けますし、子供の歯が乳歯から、永久歯に変わるときも管理していただけます。学校健診はそんなことを先生方が考えながら、健診しております。


染め出し液の安全性  皆さん、歯をきちんと磨いていますか? 歯ブラシを毎日しているのにムシ歯になってしまう、歯周病になってしまうということをよく聞きます。それは磨き残しが多いのではないのでしょうか。
 ムシ歯歯周病の原因となる歯垢(プラーク)が歯ブラシできちんと除去できていないからです。では、上手に歯ブラシができるようになるには、どこに磨き残しがあるかを知ることです。しかし歯垢(プラーク)は白色なのでどこに磨き残しがあるか、なかなかわかりずらいです。そこで染め出し液(錠剤)を使って歯垢を染め出すと、どこに磨き残しがあるかはっきりわかります。学校の歯科保健での歯磨き指導において染め出しは生徒たちが磨けている、磨けていないの判断として大変わかりやすく、歯磨きの練習では重要な役割をします。そこで、染め出しを有意義に行うために、染め出し液(錠剤)の安全性について説明します。
 歯垢に色をつけるために主に合成色素が使われています。特に合成色素の中で『赤色104号(フロキシン)』を使っている商品が多いです。この色素は食品添加物であり、和洋菓子、ハム、ソーセージ、サクランボ等の食品に広く使用されています。また、化粧品では口紅、リップクリーム、ハミガキ等経口的に摂取される可能性がある製品への配合が厚生省より認められている色素です。さらに、色素の規制、特に発癌性に関する規制が我が国よりも厳しいとされる米国においても、専門パネルによって安全性が確認された色素として1982年に永久許可色素として指定されています。
 なお安全性につては肯定的なものばかりでなく、否定的な報告もあり、変異原生及び生殖毒性を示唆するデータをもとに、食品添加物としての指定を見直すべきであるという見解もあります。ただし、現状では、これらの報告も踏まえた上で、厚生省や米国FDA(食品医薬品局)の専門家が総合的に安全であると判断していることから、『赤色104号(フロキシン)』の染め出し剤への配合は安全上問題無いと言えます。
 その他に『赤色3号(エリスロシン)』を使っている染め出し剤もあります。この色素は1990年、米国FDAにおいて暫定的に使用を凍結しています。米国では動物実験で発癌性が認められた場合、推定されるリスクがどんなに低いものであっても、その使用を許可できないという規定があり、FDAはこれに従って凍結したもです。従って、この措置は米国の規定に基づく措置であり、このため日本の厚生省では規制をしておりません。また、日本学校歯科医会では、染め出し剤は常用着用する化粧品や体内に取り入れられる食品とは違い、塗布であることから使用量は極めて微量であり、安全の範囲内あると見解を出しています。


歯を守る定期健診  「80歳で20本、自分の歯を残そう」という8020運動を厚生省や日本歯科医師会などが推進しています。歯科疾患実態調査によると32本の歯の内、60歳で14本、80歳では27本も失ってしまいます。つまり80歳では5本しか残らず、残った歯もほとんど機能していないのが現状です。
 歯を失うとボケや身体的健康状態さらには生命にも影響することが最近の調査で分かってきています。「歯が痛くなったら歯科医院に行く」「歯が悪くなったら治療すればよい」という考え方が自分の歯を失うことになるのです。歯科の2大疾患と言われているムシ歯と歯周病の原因は細菌性プラークで、ともに感染症であると言われています。感染源である細菌を除去すれば、ムシ歯にも歯周病にもならないというわけです。細菌性プラークの増殖を抑制し悪影響を及ぼさない程度にいつもコントロールしておくことが大切なのです。
 そのためには、皆さん自身のセルフケア(ホームケア)と歯科医のプロフェッショナルケアが必要になります。車や家が定期的なメンテナンスによって美しく長持ちするように、口腔内の健康についても同じことが言えるのです。ですから、口腔内の健康を長く保つ方法は皆さんと歯科医によるメンテナンスにあるのです。メンテナンスが成功するためには定期健診を継続して行うことが必要です。歯科の治療は、どんな場合でも治療後100%変化がないということはなく、むしろ時間の経過とともに治療終了時とは違った自体が起こるのが当然と言えます。定期健診により歯科医師は健康審査を行い口腔疾患の予防や疾病の悪化を防いだり、遅らせたりするために早期対応と感染源除去を行います。
 最後に皆さんには悪くなってから歯科医院へ行くのでは無く、悪くならないように歯科医院を利用して下さい。このような歯科医と皆さんとの関係が保てれば8020運動も必ず達成できると思います。


学校歯科健診の話 CO、GOの意味  毎年4月になりますと、学校では、歯科健康診断が行われます。「誰々ちゃんのむし歯は何本だ」と騒いだことが懐かしく感じられている方も多いかもしれません。しかし、あの健診のときのC1C2、G‥とか、何を表す記号なのでしょうか。
 「C」は、むし歯を表した記号です。その程度により、C1〜C4まで表されています。学校歯科健診では、それらをまとめて「C」と記載します。「G」は、歯肉の病気を表した紀号です。
 ところで、この程学校保健法という法律が、大幅に改訂され「CO、GO」という考え方が導入されました。「CO」とは「このままの歯の手入れの仕方では、むし歯になってしまいますよ」という記号です。また、「GO」とは「このままの歯肉の手入れでは将来、歯槽膿漏(しそうのうろう)という病気になってしまいますよ」という記号です。
 そこで、市では、平成7年度より全国に先駆けてこの考え方を導入し、その健診結果を「健診のお知らせ」として、学校を通じ各家庭に配布しています。学校ではCO、GOについては学校歯科医、保健指導主事の先生、養護の先生、クラス担任の先生が、歯、歯肉の病気予防方法を指導しています。
 さて、学習の最大の効果は復習をすることです。その事を考えますと、学校で習ったむし歯予防方法を家庭で復習することが、むし歯を予防する最も賢い方法です。また、食事の回数をみますと、学校では昼食の1回、家庭では朝食、おやつ、夕食と3回の食事(おやつも1回の食事として栄養のバランスを考えてください)を取って体に大切な栄養の補給をしています。
 しかし、体に大切な栄養は、むし歯や歯肉の病気を起こす、ばい菌にとっても栄養となってしまいます。ですから食事後の歯の手入れは、たいへん重要になります。一生自分の歯で食事ができることはとても幸せなことですこの基礎となるのが小・中学枚で学ぶ「歯および口の健康管理」なのです。この方法を習得し持続させていくことが、本当に重要なことです。家庭での協力が持続のカギです。


間食 1.間食は細菌の栄養源
 お子さんたちのとる「間食」、おやつはお子さんたちの口の中で虫歯を作る細菌にも、栄養を与えてしまいます。多くの菓子は『甘い』という快感を作り出すため、糖質を原料に使用しております。
 歯の表面についたプラーク(歯垢、歯の汚れ)中の細菌は糖分を栄養源として酸を生産します。そのためプラークは食後短時間で酸性となります。この酸が歯の表面を溶かし始めることで虫歯が生じます。
 この酸ができる行程が起こりづらいことで注目されたのがキシリトールをはじめとする糖アルコールです。

2.ダラダラ食いは危険です。
 通常、酸性度の高まったプラークは、唾液により中和され時間とともに元の中性に 戻りますが、ダラダラ食いのように、甘い飲食物を時間を空けずに食べ続けると、プラークが中性に戻る前にまた酸が作られ、プラークの酸性度が高い状態が長時間続くため虫歯が進行しやすくなります。

3.生えたての歯は未熟
 特に小学生以上になると、子供自身がおやつの種類・内容を自由に選べる傾向が強 くなりますし、またこの時期口の中では乳歯から永久歯への交換が始まりますが、生えたての永久歯は未熟で酸に弱いため、特に注意の必要な時期となります。
 生えたての永久歯は歯の表面からフッ素イオンを取り込み、歯の硬さを増すと共に酸に対する抵抗力を高めます。これを『歯牙の崩出後成熟』と言いますが、生えたての歯へのフッ素塗布や学童期のフッ化物洗口が重要なのはこのことに由来しています。

4.好ましい食習慣のために
 回数の多い不規則な間食をしていると、口の中が汚れやすく、歯肉の炎症に拍車をかけることとなり、さらに食事のバランスが崩れ、体調にも悪い影響を与えることとなります。とりわけ、夕食から寝るまでの間食は、寝ている間、子供であれば8時間以上ずっと口の中の環境を酸性にし、また寝る前に過剰に炭水化物を取ることから、肥満の原因や朝の食欲不振につながることがあり注意が必要です。
 これら食を含む生活習慣は、幼少時から親や周囲の環境の影響を受けて次第に形成されるものです。お子さんには、好ましい食習慣の確立を念頭においた「食の成育」が必要なことを考えて、下記の事柄にも注意して下さい。
   1)朝食を欠かさずとること。
   2)丸飲みを防ぐためにも、食事中に頻繁に水分を取ることをひかえる。
   3)食べ物をよく噛み、早食いをしない。
   4)栄養バランスのよい食事をとるためにも、こども一人で、また子ども達だけで買い食いすることは避ける。

5.カムカムクッキー
 カムカムクッキーは、千葉県栄養士会千葉支部の先生方が、『よくかむことの大切さ』を主題として考えられたお菓子で、平成12年6月5日に開催したヘルシーカムカム2000で発表され、実際に試食もおこなわれました。

カムカムクッキーの作り方

材  料

・バター50g
・砂糖100g
・卵1個(60g)
・薄力粉200g
・バニラオイル少々
・ベーキングパウダー小さじ1/2

・黒ごま100g
・ピーナッツ100g
・フライビーンズ(そら豆)100g
・パンプキンシード100g

作 り 方
  1. ボールにバターを入れクリーム状にする。砂糖を3回に分けて加え、白っぽくなったところに、解きほぐした卵を少しずつ加えよく混ぜ合わせます。
  2. バニラオイルとふるった薄力粉、ベーキングパウダーを加えて混ぜ合わせます。
  3. さらにBの材料を加えて混ぜ合わせます。天板に手でつまんで並べ、オーブン温度170℃で約10分間焼きます。
※50〜60個できます。



フッ素で歯を守りましょう  「フッ素は歯に本当にいいんですか?」「ハイ、いいんです」 最近、コマーシャルで「フッ素入歯磨き」とか「フッ素配合・・・」とよく耳にしますが、フッ素は虫歯にとても有効です。フッ素は自然界に広く分布していますが反応性が強いため、遊離の状態では存在せずフッ化物となっています。フッ素を多く含む食品は、海草、エビ、カニ、魚、お茶など海産物や茶葉で、その濃度は100〜500ppm程度です。フッ素は「必須の微量原素」ですが、食品から摂取できる量は極めて少なく、積極的にフッ化物を使用することが望ましいのです。
 歯は、プラーク(歯垢)の中の虫歯菌が出す酸によって溶かされ、崩壊して虫歯ができます。実は歯の表面では常に歯の成分であるカルシウムとリンが溶けだしたり(脱灰)逆に沈着したり(再石灰化)が繰り返されています。つまりプラークが分解してできる酸によりpHが下がると、歯面からカルシウムとリンが溶けだし脱灰が生じ、唾液中のカルシウムとリンが飽和状態になることで中和され、プラークのpHが正常にもどると歯面にカルシウムとリンが流れ込んで再石灰化が促され自己修復するわけです。この再石灰化が起こるときにフッ素が存在するとフルオロアパタイトという耐酸性の高い歯質が形成されます。フッ素の効果は
  1. 歯の表面の脱灰を抑制する
  2. 歯の表面の再石灰化を促進する
  3. 耐酸性の高いエナメル質(フルオロアパタイト)を形成する
  4. 虫歯菌の酸の産出を抑えるなどです。
 以上から、フッ化物は歯質の強化に必要不可欠なのです。フッ素は子供だけでなく大人にも有効です。歯科医院で定期的にフッ化物を歯面塗布してもらうのが安全で確実です家庭においても、フッ化物洗口法やフッ素入歯磨剤の使用により虫歯予防に効果が期待できます。フッ素ができるだけ長く口の中に溜まることが、虫歯予防の効果を高めます。
詳しくは、かかりつけの歯科医または
千葉市歯科医師会にお尋ねください。
 最後に、フッ化物配合歯磨剤は薬事法で品質・安全性ともに厳しく管理規制されており万が一歯磨剤を飲み込んだ場合もその安全性は十分に確認されています。子供も大人も自分の歯の健康は自分で守りましょう。


乳幼児編ブラッシング法 <<乳幼児の歯磨き方法>>
歯磨きを始める時期
 まず、いつから歯磨きを始めるとよいか、についてお話しましょう。もちろん歯が生えたらすぐがいちばん望ましいです。
 というのは、おおむね生後6ヶ月前後で下の前歯が生えてきますが(上からの子もいます)、そのころはまだ、嫌がったり暴れたりする子はほとんどいません。
 お母さんが指にガーゼを巻いて(指サックにゴムのブラシがついているものもあります)、やさしく声をかけながらキュッキュッっとこする程度で結構です。
 なるべく小さい赤ちゃんのうちから、お子さんがお口の中に触られることと、お母さんがお口に触れることに慣れることが、歯磨きの習慣づけの第一歩なのです。
 だんだん歯の本数が増え、奥歯が生えてきたら、歯ブラシの出番です。
 これも早いうちから遊びの一環として歯ブラシを持たせたり、自分でやらせたりするのも一案です。
 でも長い歯ブラシを口に入れたままころぶとけがをする恐れがあります。歯ブラシを持たせたときは保護者が目を離さないよう注意する必要があります。

歯磨きの方法
 次に歯磨きの方法について説明しましょう。
 3才ぐらいになると自分でも歯磨きをすることができますが、子供が磨いただけでは必ず磨き残しがあるので、小学校低学年まではお母さんが仕上げ磨きをしてあげましょう。
 といっても子供と会話が成立する2才ぐらいまでは、嫌がる子供を押さえつけて歯磨きをするのが実情だと思います。
 子供が歯磨きを嫌がる要因としては、
  1. お母さんが子供の歯を磨くことに不慣れなため、子供が痛がったり苦しがったりしている。
  2. 虫歯予防のためどうしても歯磨きをしなくてはと思うと、お母さんの心の余裕がなくなり、いつもとちがう恐い顔と雰囲気になってしまう。
  3. 子供が歯を磨かれることに慣れていないため、楽しく遊んでいたのに歯磨きのために自由をうばわれる、と怖がって暴れる。
等があげられます。
 小さいうちは基本は寝かせ磨きです。
 お母さんの膝に頭をのせ、お子さんの口唇を軽く指で持ち上げて、歯肉を傷つけないよう優しく磨いてあげましょう。
 歌に合わせたり楽しい雰囲気をつくり、なるべく磨く順番を決めて磨き残しのないよう気をつけましょう。
 子供の機嫌が悪いときや眠いときは、無理をせず、できる範囲でやりましょう。
 一度くらい歯磨きをしなかったからといってすぐに虫歯になるわけではないので、お母さんも気楽に考えてください。
 逆に、機嫌のよいときはすこし時間をかけて、母と子のコミュニケーションの場として歯磨きを位置づけるのもよいと思います。
 要は、臨機応変、お母さんが楽しい気持ちでやっていれば、いつかお子さんも慣れてできるようになりますから大丈夫です。


歯の移植・再植  ブリッジをしたり義歯を入れたりするのにこの部位に歯があると有利になると思われる場合に他の部位から不用な歯(智歯など)をその部位に埋めて使える様にする方法を移植と呼んでいます。一方再植とは外傷で抜けてしまった場合やなかなか治らない病気になっている歯牙をいったん抜いてより有利な状態でもう一度同じソケットに戻す方法です。

お口の周りのけが(外傷)  交通事故や転落など、顔に外傷を受け、そのため歯のほうに影響が及ぶわけですが、常識的に出血が多かったり、腫れたりした場合患部を水等で洗い清潔にしできたら止血をして一刻も早く病院に行くべきですが、このコーナーはもう少し小さな場合のことについて述べたいと思います。
 日常外傷で一番良く見られるケースは、子供がぶつけたという事だと思います。子供が元気良く暴れまわっているとき歯をぶつけてしまう事がよくあります。ぶつけてしまったことに気づいたら異常があるかないかを良く見てください。ぶつけた歯は一部が欠けたり、ヒビが入ったり、動いたりします。時には出血があります、口の中の出血は唾液と混じってかなり多くの量の出血に感じます、できるだけ冷静に出血している場所を確認して清潔なガーゼや綿花などで抑えて止血させます。
 そしてできるだけ早くかかりつけの歯科医の先生に見てもらいましょう。
 歯が欠けていなくても1−2ヶ月すると色が変わって黒っぽくなり、神経が死んでしまうことがあります。また歯が陥没してしまうことがあります、血が口の中にいっぱいになり、お母さんはあわてられるでしょうが落ち着いてすぐ最寄りの歯科医院で手当てを受けましょう。
 すぐに病院に行けない時は、先ほど述べましたように出血しているところを確認してガーゼ、綿花などで押さえ止血させます。動いてしまった歯を元の正しい位置に戻せたら戻して、しばらく指で押さえておきます。
 歯が抜け落ちてしまった場合は、助かるためには、脱落してから再植されるまでの時間はできるだけ短く、30分以内であれば、成功率が高いと言われていますので、(たとえ時間が何時間もたったとしても)できるだけ早くに近くの歯科医院へ駆け込むことです。抜け落ちた歯は清潔にして(ゴシゴシ洗ってはいけない)、口の中に含んだままか、水(生理食塩水や牛乳があればなおいい)などにひたし、乾燥させないようにして受診してください。
 打撲による永久歯への影響としては、外傷を受けた乳歯の下にある永久歯の一部がくぼんだり、生えてくる位置がずれて曲がって生えてきたりすることがあります。しかし適切な治療をすれば、健康な永久歯が生えてくることが多いのですから、あきらめずにできるだけ早く歯科医院に行くことです。
 大人でも子供でも外傷を受けたら、出血の状態、歯の動揺具合、痛み、腫れ、等を見て様子がおかしいようでしたら早めに専門家に見てもらうべきでしょう。それから顎の外傷で、頤部に強い力を受けた場合受けたところより離れた顎の関節近くが骨折することがあります 。この場所はあまり痛みがない場合があり少しおかしいなぐらいですごしてしまう事があるようですが、口をあけるとおかしいとか、耳の前を押すと痛いとか異常があればすぐ整形外科や口腔外科で見てもらったほうがいいと思われます。


親知らず(智歯)  皆さんは親知らずを見たことがありますか、そうです、口の中の歯が並んでいる一番奥にあるやつです。でも親知らずが生えていない人もいますので見た事もないという人も多いと思います。
 だいたい18才を超えたぐらいで、二つの大きな奥歯のその奥に生えてくるやつです。第三大臼歯といわれます。その位置が奥の方なので上手くまっすぐに生えてこない場合が多く、斜めに生えたり、真横になってはえてこなかったり(潜ったまま)いろいろあります。そして少しでもその頭が口の中にでようとするときは、肉をかむ状態になるので大変苦痛です。でも親知らずの怖さはこんなものではありません。歯の頭が少し顔を出していますと親知らずとその前の歯との隙間にごみ(主に食べカス)が挟まって感染がおき、腫れたりします。これはかなり痛い腫れです。ばあいによっては膿が溜まり口が開けられなくなります。また接触している場所が歯肉より下に位置しているため歯の根元の位置に虫歯ができやすくなります。この虫歯は歯列しの奥のため、また歯肉より下のため非常に直しにくい状態です。この親知らずの痛みは繰り返すことが多いので受験や出産などをひかえた人は十分注意が必要です。このようになる前に歯医者さんに相談することをお勧めします。
 親知らずはさらに、歯が普通に生えたとしても問題あることがあります。それは、かみあわせの問題です、ものをかんだりしたとき親知らずが最初にぶつかり顎の動きを不自然に誘導して顎関節症を引き起こすこともあります。
 もちろん正常に噛み遭った状態の親知らずもあるわけで、その場合はまったく問題はありません。
『親知らず』が斜めに生えて来たところ
前の歯にぶつかってこれ以上生えては来ません。
レントゲンで見ると


自家歯牙移植  最近、臓器移植がニュースでも取り上げられて話題になっていますね。例えば「生体肝移植」と言えば、別の人から提供された肝臓を、患者さんの体内に移植するわけです。このような場合を「他家移植」と呼びます。それに対して、臓器を自分の体の別の部分に移植するのが「自家移植」です。歯科領域では、右上の親知らずを抜いてから、新鮮な状態で左下の歯のない部分に移植するといったことが以前から行われており、「自家歯牙移植」と呼ばれています。歯だって独立した立派な臓器なんですね、念のため。 通常は歯を失ったら、その部分には義歯(いわゆる入れ歯)を装着したり、欠損部位に隣接する歯を削って橋を掛けるようにしたりします(このような装置はブリッジと言います)。でも、ちょっと考えてみてください。歯の抜けた場所や何かの理由で抜かなければならない歯があって、その一方で、抜いても構わない、役に立っていない歯が別の場所に生えていたら...?  その歯を抜いて、歯の無い場所に移してみたくなるのが人情でしょう。
 モノじゃあるまいし、そんなことができるのかと疑問に思われる向きもあるでしょうが、火傷をしたときなどに皮膚移植をするのと同じだと言ったらどうでしょう。案外、腑に落ちる方も多いのではないでしょうか。まさしく歯はモノではありませんから、一定の歯科医学的条件が揃わなければ成功しませんし、長期的にフォローして行くことが必要なことは言を待ちません。しかし、放っておけば何も役に立たないばかりか、不快症状の原因になるかもしれない親知らず等の他の歯を生かして、歯の抜けた部分を補っていくというのは、至極自然な発想ですし、合理的な生体材料と言ってもいいでしょう。移植医療でよく問題になる、生体拒否反応などの免疫的な問題もありません。実は歯科医学の領域に限っても、腰の骨を口腔内へ移植をしたりと、一般に知られている以上に自家移植はポピュラーが治療技術なのです。
 このホームページの別の項に載っている「インプラント」は、人工材料を欠損部位に打ち込むことで人工の歯を植立しようという方法ですから、自家歯牙移植と一脈通じるところがあります。将来的には、歯の抜けたところにもう一度同じ歯を生やす技術が可能になって、義歯などというものが過去の遺物になる日が来ないとも限りません。実際その方向に進んでいる研究もあります。今はクローン牛が生まれる時代ですからね。自家歯牙移植やインプラントは、その意味で歴史的には過渡的な技術と言えるかも知れません。
 このように、自家歯牙移植は決して特別な技術ではありません。症例によっては一部保険診療の対象になる場合もあります。


インプラント  なんらかの原因で、歯を失った場合にその部位の歯ぐきに穴をあけ、骨の中に金属のネジ(人工歯根)を埋め込むことによって、本来の歯と同じように機能させようとするものです。現在ではチタンを用いたものが多く使われていますしかし残念ながら、現時点では健康保険の適応にはなっておらず比較的高価なものです。もしもインプラントを入れたい場合には歯科医の説明を良く聞いてから行ってください。

インプラントの治療方法  ムシ歯や歯周病の為に歯を抜いてしまった場合、その後どうやってその部分を補うのでしょうか。ブリッジ、入れ歯が主な治療方法ですが、その他の治療としてインプラント(人工歯根)への感心が高まりつつあります。
 誰だって、抜いてしまったところにもう一度歯を生やせたらいいのにって思いますよね。現在の医療技術をもってしても、本物の歯を再生することはできませんが、インプラント技術の登場で、人工材料を用いて自立した歯をたてることは可能になりました。色々なタイプがありますが、現在ではチタン製のシリンダー型のものが主流です。抜いた歯の骨の部分にこれを杭(くい)のように立て、それを土台として人工歯を固定する治療方法です。
 インプラントの利点は、原則的に取り外しの必要がなく煩わしさがないこと、噛んだ時の力をしっかりと受け止めてくれるために噛む効率が良いこと、仕上がりの外観が自然で審美的に優れていることでしょう。また、適応範囲が広いので種々の症例に使用することができます。
 欠点は、天然歯に比べれば、インプラント周辺からの感染のリスクが高いことです。そのため治療が終わってからも日頃の十分な清掃が欠かせませんし、必ず定期検診を受ける必要があります。どんな治療をした後も同じことですが、特にインプラントの場合、入れっ放しで手入れがお座なりでは、永く使っていくことはできません。
 このようにインプラントは決して万能ではありませんし、自費治療にのため多少費用は掛かりますが、自立した歯を再度得られることには何にも代え難いものがあります。長所短所を良く理解した上で治療を受け、メンテナンスを怠らなければ素晴らしい治療効果を期待できます。


歯の詰め物  比較的小さな虫歯を治療して歯に詰め物をする場合には以下のような方法があります。
1.アマルガム充填(じゅうてん)
 初期の虫歯の治療で、悪いところを取り除いた歯の穴(窩洞=かどう)に、歯科用のアマルガム(銀・錫などの合金と水銀とからなる硬い金属材料)を使って『つめる』治療をいいます。
2.光重合型複合レジン充填
 初期の虫歯の治療で、悪いところを取り除いた窩洞に、特殊な光を照射することにより固まる複合レジン(高分子化学材料)を使って『つめる』治療をいいます。
3.化学重合型複合レジン充填
 初期の虫歯の治療で、悪いところを取り除いた窩洞に、化学反応により固まる複合レジンを使って『つめる』治療をいいます。
4.インレー充填
 虫歯が進行すると、削り取る部分も多くなり、窩洞の形も複雑になるため、歯や窩洞の型(印象=いんしょう)をとり、その型に溶かし込んで作った(鋳造=ちゅうぞう)合金や型の上で作った複合レジン、セラミックスを『つめる』治療をいいます。
 保険で使える材料
    金銀パラジウム合金
    銀合金ニッケルクロム合金
    複合レジン
 自費で使える材料
    金合金白金加金
    ハイブリッドセラミックス
    セラミックス
 自費で使える材料は、保険に比べると、より口の中で長期にわたり安定した材料で、適合もよく、また審美的に、より自然な色の材質のものが使えます。
5.予防填塞
 将来、虫歯にならない様に、6歳臼歯や乳臼歯の窪み、溝(小窩裂溝=しょうかれっこう)を填塞材により『ふさぐ』治療をいいます。乳歯や生えたばかりの6歳臼歯は、虫歯にたいへんかかりやすい歯なのです。それらの歯の窪みや溝のところが変色してきたら要注意です。
 歯は自然に治る事はありません。欠けたり、抜けたりした歯は、できるだけ歯に近い材料で治療し、失われた機能を回復するしか方法はないのです。


年齢別虫歯の特徴  みんなが知ってるように、歯は乳歯と永久歯があります。生まれたての赤ちゃんのお口の中をのぞくと、まだなにもない歯ぐきが見えます。
 それが普通半年ぐらいすると、下あごの前の方にちっちゃな乳歯が顔を出します。そしてだいたい3才ころまでに全部はえそろいます。でもこれも多少のおくれや、生え方の違いは有りますので、時期については気にしすぎることは有りません。
 ただ乳歯は永久歯に比べて小さく、歯の中の神経を守るために歯の表面をおおっているエナメル質も薄いので、虫歯になるとすぐ神経まで悪くなります。特に歯の溝や歯ぐきとの境目はエナメル質が弱く、気をつける必要があります。
 この時期はご両親のケアが大切です。
 乳歯が全て生えそろってのち、6才位になると最初の永久歯:6才臼歯が生えてきます。このはえたての歯は石灰化が不十分(未完成)なので虫歯菌が作る酸に弱く、虫歯になりやすいのです。
 さらに6才臼歯(第一大臼歯)は溝が深くて、奥歯のため歯磨きしづらくて食物のかすが残りやすいこともあって、虫歯になりやすいのです。

 6才以降は12才位までに乳歯と永久歯がはえ変わり、6年生位になると永久歯がはえそろいます(もちろん人によってバラツキはあります)。永久歯も12才位になると石灰化がすすみ(完成に近づき)、歯の質(特にエナメル質)もしっかりしてきます。
 乳歯の時期からこの時期までに正しい磨き方をおぼえ、習慣づけ、フッ素も使用して行けば虫歯予防は効果的だと言えます。

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歯が完成したあと、20才を越えたあたりから虫歯はあまりできなくなってきます。
 その一方で大人になると歯周病になったり、進行し始める人も増えてくるため、歯周病に対する注意も必要です。
 50代後半位になると歯のつけ根(歯と歯ぐきの境目)にえぐれた虫歯ができる人が増えてきます。
 これを根面虫歯といいます。
 歯は歯冠(エナメル質におおわれ、歯ぐきから上に出ている部分)と歯根(通常歯ぐきの中にあり、固いエナメル質はなく弱いセメント質が表面にある)の2つの部分に分かれています。
 歯周病や、加齢にともない歯ぐきが下がっていくとその歯根が歯ぐきから外に出てきます。歯根はエナメル質におおわれた歯冠と比べて虫歯菌の出す酸に弱いため虫歯になりやすいのです。
 また高齢になると全身的な病気やそれに伴う薬の副作用のため唾液の量が極端に少なくなることがあります。そのことで唾液による自浄作用も減少して虫歯になりやすくなることもあるのです。
 歯根虫歯の予防にはブラッシングが有効です。  しかし硬い歯ブラシや研磨剤の入った歯磨き粉で歯根を強く磨きすぎた結果、歯根が擦り減ってしまう場合もあります。そのため根面虫歯の予防には家庭療法であるブラッシングとともに、歯科医院で虫歯予防のためのフッ素塗布や歯ブラシ指導を受けるなどの定期的な受診が効果的です。


喫煙と歯周病 1.歯周病は生活習慣病
 現在、がん、心臓病、糖尿病、高血圧といった病気は、食生活、喫煙、アルコール、運動などの生活習慣が作り出す病気、すなわち「生活習慣病」と呼ばれています。そして歯周病もこの生活習慣病の1つなのです。
 厚生省は平成9年度の厚生白書の中で、「生活習慣病を防ぐには、従来より行われてきた早期発見、早期治療よりも、生活習慣を変えることにより、病気になること自体を予防することを重視すべきである」と報告しています。言い換えれば「生活習慣病は、あなたの生活習慣に対する心がけ次第で病気になるリスクが減らせるものである」ということなのです。

2.喫煙習慣の害
 平成8年の厚生省が厚生大臣に提出した意見書のなかで、生活習慣としての喫煙が関与する病気として、肺がん、気管支炎などと共に「歯周病」が挙げられています。昔から多くの病気の発症とそれらによる死亡率との関連を指摘されてきた喫煙の害ですが、この意見書では生命と直接関係のないといわれる「歯周病」が初めて明記されました。この理由として、歯周病が虫歯と並ぶ口の中の2大疾患であり、一説には4700万人の日本人が歯周病に罹っているといわれるほど多くの人が歯周病になっていることも関係しているでしょう。

3.喫煙と歯周病の因果関係
  1)喫煙者は非喫煙者に比べて、歯石が付きやすい。
  2)喫煙は歯茎の血行や免疫機能(防御機能)を低下させます。
  3)喫煙者に対して歯周病の治療を行っても、治りが悪く、再発も起こりやすいのです。
  4)疫学調査によると、歯周病に罹るリスクが高いのは、第一に高齢者です。年齢が進むほど歯周病に罹りやすく、重症化しやすいのです。第二に歯周病に罹るリスクが高いのが喫煙者です。ヘビースモーカーほど歯周病に罹りやすいのです。(誰しもが歳をとることを避けられませんが、喫煙習慣を変えることはできるのです。)

4.世界的な禁煙プログラムの推進と歯科医療従事者の取り組みについて
 米国歯科医師会や米国歯周病学会では待合室用のパンフレット・ポスターなどを発行して、喫煙問題に対して積極的に取り組んでいます。また国際歯科医師連盟は歯科医師による禁煙指導あるいは禁煙行動を推し進めるために、「タバコ問題への方針と声明」を発表しています。また千葉県歯科医師会では患者さん向けのポスターを発行してこの問題に取り組んでいます。このように歯科医師が喫煙問題に取り組むことで、患者さんの歯周病を予防し、治療するだけでなく、口の中の健康管理を通して全身の健康創造に貢献しています。

5.プラークコントロールより禁煙が有効?
 歯周病の直接の原因は、口の中に住む細菌なのです。その細菌に対する防御反応の結果、歯茎が腫れたり、歯を支えている骨が溶けて歯がグラグラするのです。一方、喫煙の影響は、ヤニが歯の表面に沈着することで、細菌が歯の表面に付着し易くなることや、細菌の侵襲に対する免疫力(防御反応)を弱めたりすることです。この事からも判るように歯周病の主因は細菌です。よってプラークコントロール(歯ブラシやデンタルフロスを用いた口腔清掃)は欠かせません。喫煙者は非喫煙者と比べて、2〜9倍の割合で歯周病に罹り易いといっても非喫煙者も歯周病になるのです。煙草を吸わないからといって油断してはいけません。


入れ歯安定剤  合わなくなった入れ歯を何とか、お口の中で落ち着かせようとして、入れ歯安定剤を使用されている方が多く見受けられます。安定剤を使用することによって、接着力だけが増したとしても、本質的には何ら良くなったことにはなりません。合わなくなった入れ歯を使用し続けることによって、かえって状況を悪くさせる場合が多くあります合わなくなった入れ歯は、顎堤(がくてい:歯ぐきの土手部分、この高さが入れ歯の安定に関係する。)と入れ歯との位置関係を変えてしまい、その結果、上顎(うわあご)と下顎(したあご)との位置関係も変えてしまいます。そして力のバランスがくずれ、短期間に顎堤(がくてい)に大きなダメージ(骨の吸収等)を与えたり、顎関節症をおこしたりします。さらに安定剤を使用することにより合わなくなった入れ歯をより長い期間使用することが可能となるので、これらの状況が助長されます。入れ歯の安定が悪くなったら、安定剤を使用する前に(応急処置としての短期間の使用を除いて)まず、歯科医師の診察を受けて下さい。大抵、調整や修理をしたりまたは新しく作り直したりして解決されます。また、時には指導の下で安定剤を薦めることもありますが、これは適合の良い入れ歯においてより快適性をもとめる場合がほとんどかと思われます。


金属アレルギーの歯科治療は保険外か?  いいえ、そうとは限りません。
 アレルギーはいろいろな原因が引き起こします。冷たい空気であったり、草木、皮革、食べ物、薬、金属等々です。症状もいろいろあり、アレルギーは、起こり方からT型からW型迄の4種類に分かれています。
 ネックレスやピアスなどで、湿疹が出たり、水疱が出る方は金属アレルギーがあるかもしれません。ただし汗などで、「あせも」や「ただれ」で、その場所にかゆみが出たりすることもあります。皮膚科に行かれて、診断していただくことが、最良と思います。
 金属アレルギーも特定の金属に対してアレルギーが出るわけですので、その金属を特定することが大事になります。歯科で現在使われている金属は約?種類と言われています。皮膚科ではパッチテストであなたのアレルゲンである金属を特定することができます。
 もし、保険の金属がアレルゲンであれば、自費の金属を使わなければならないし、また自費の金属がアレルゲンであれば、保険の金属を含めたほかの金属を使って、かぶせたり、つめたりするようになります。
 また、口の中に、いろいろな種類の金属でかぶせたり、つめたりしていると、「ガルバニック・ショック」といって、電流様のものが走ることがあり、体にとってあまり良いことではありません。一度歯科医院を訪れて確認してもらってはいかがでしょう。


キシリトール 1.キシリトールとは
★ブドウ糖、麦芽糖などに水素を加えて還元したものを一般的に糖アルコールといいます。キシリトールもその一種で、多くの果実や野菜の中に含まれる天然素材であり、糖アルコールの中ではもっとも甘く砂糖と同じくらいといわれています。
★「キシリトール」は厚生省より食品添加物として認可されています。代謝はインシュリンに依存しないため、糖尿病の方も安心して摂取できます。しかし、カロリーは3.0Kcal/g (砂糖は4.0Kcal/g)と、必ずしも低カロリーではありません。

2.キシリトールはなぜむし歯を予防するのか
★むし歯の原因菌であるストレプトコッカス・ミュータンス菌がキシリトールをエネルギー源として利用できないため、エナメル質を溶かす酸が発生しない。ただし、この性質はキシリトールに限らず、エリスリトールやマルチトールなどの他の糖アルコールにも見られます。
★キシリトールを含むガムなどをかむと、唾液の分泌が促進されて口の中のPhが中性にかたむいて、歯を構成するハイドロキシアパタイトの結晶に、唾液中のリン酸やカルシウムが沈着して結晶が回復します。(普通のガムでは、口の中のPhが酸性にかたむいて、これらのミネラル成分が溶けだしてしまって、むし歯を引き起こします。)

3.キシリトールのお菓子はすべて歯によいのか
★フィンランドはじめ多くの欧米諸国では、総甘味料の50%以上がキシリトールである製品がむし歯の予防効果のあるものとして推奨されていますが、キシリトールの含有率とむし歯の予防効果の関係ははっきりしていません。また、いくらキシリトールを使用していても砂糖や水飴をいっしょに使用しているものは、むし歯を起こす可能性があります。
★キシリトール入りのお菓子を食べていても、他の砂糖を含むお菓子を食べていると、当然むし歯になる可能性があります。
★キシリトール入りのお菓子を食べていてもむし歯が治るわけではありません。



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